1. フリーランス医師におけるQOMLの考え方

フリーランス医師におけるQOMLの考え方

「QOML」とは

医療に従事している医師たちも人間です。それぞれがそれぞれの幸福を追求すべきですし、日々消費していく人生を、せめて豊かに過ごそうとすることは、誰にも否定できないはず。

一般社会で働く人にとって、このような考え方はクオリティ・オブ・ライフという言葉に集約され「QOL」と略されることがありますが、医療に従事している人にとってのこれは、クオリティ・オブ・マイ・ライフ、もしくは、クオリティ・オブ・メディカルスタッフズ・ライフと表現されることがあり、「QOML」と略されます。

これはつまり、医師として働く際の環境、収入などの待遇、それらからもたらされる生活全般や人生を考えた時、医師を1人の人間として捉え、生活や人生のクオリティを向上させていこうという考え方のこと。
冒頭でも触れたように、この価値観や概念は誰にも否定できるものではなく、医師それぞれ個別の価値観を有しているべき問題です。

フリーランス医師となることで、これを追求しようと考える人もいます。
確かに、フリーになれば収入がアップする可能性が出てきますし、労働環境についてもほぼ気にする必要がなく、仕事の内容や勤務時間なども選択しやすくなるため、QOMLを向上させることが可能となるでしょう。

賛否両論ある「QOML」という考え方

その一方でこの考え方に反発する人も実際におり、医師の中でもこれを、つまり、生活や人生の質の向上を追求しないという考え方のもとに、日々研究や治療にあたっている人もいます。

比較的新しい概念のため賛否両論あるのは仕方ありませんが、やはり医師個人がどう捉えるかによるとしか言えません。
医師も人間である以上、幸福の追求を否定することは誰にもできないはずです。

フリーランス医師となれば、あらゆる面に余裕が生まれることで自らの医療技術を最大限発揮できるとも考えられるでしょう。
結果的には病気で苦しむ人々を助け、社会貢献にも寄与するはず。

同じ医師でも、人それぞれ考え方や能力が異なるわけですから、医療や患者さんとの向き合い方もそれぞれに特徴があって然るべきなのです。

QOMLの概念からは少々外れるかもしれませんが、日々患者さんのために働き、日夜研究に明け暮れ、待遇や環境、自らの体調なども顧みずに働くことが医療従事者としての宿命であり責務であると考える医師にとっては、例え自身の生活や人生を豊かにできなかったとしても、強い幸福を感じることができるのではないでしょうか。
何をもって「幸福」なのか、その視点によって求めるものや働き方も変わってくるのかもしれません。